2026/01/31 01:40

ジャパンブルー、日本人の心にしみる藍色
サッカー日本代表のイメージカラーとしても知られる
「ジャパンブルー」藍色。
江戸時代には8割の日本人が着ていた
とも言われています。
世界でも類を見ないほど、日常に溶け込んだ藍染め。
日本の大切な文化の一つです。
私個人の感想ですが、
世界で一番藍色が似合うのは日本人だと思っています。
また、日本のデニムが世界を席巻しているのは
日本人の藍色に対しての感性の高さや
こだわりが要因なのかな?
そんな気がします。
《日本古来の藍染め絶滅の危機⁉》
弥生時代には、既に日本に藍染めが伝わっていたそうです。
藍染めは他の草木染めとはメカニズムが違っていて、
簡単に言うと酵素によって発酵されてできた蒅が
布に付着し酸化することで青色に発色する特殊な染色法。
江戸時代に綿花の栽培が盛んになるとともに
各地で藍染めも発展し、日本独特の技法
「灰汁発酵建て」が確立しました。
でも、残念なことに
現在では化学薬品やブドウ糖を添加して
発酵を促す化学建ての藍染めが主流となり、
灰汁発酵建ての藍染めは全体の1%にも満たないと
言われています。

《日本古来の藍染めを伝える「伊勢藍」》
藍染めの本場徳島出身の染め師板東さんは
古来の藍染めに魅せられ、
灰汁発酵建てを行っている数少ない染師の一人です。
板東さんは、江戸時代の藍染めを再現しようと、
たで藍を無農薬で育て、蒅作りから
染めまでを一貫してオーガニックで行うことを決意し、
それを実現するための理想の地を求めます。
・きれいな伏流水があること
・無農薬でたで藍を育てることのできる畑
など、オーガニックで灰汁発酵建てを行える
環境探しは簡単ではありません。
そして、
伊勢のくに三重県のいなべ市に藍染め工房を開きます。
試行錯誤をくりかえし、
自身の理想とする「染め」を行う環境が整いました。
江戸時代に確立された灰汁発酵建て。
藍染めした糸で縞や格子柄を織り、
その当時江戸で大流行した「松阪木綿」。
同様の反物が他にもありましたが、
それらも総称して「マツサカ」と
呼ばれていたそうです。
松阪商人三井高利が日本橋に開いた呉服店
越後屋(現在の三越)の大成功など、
伊勢の国と江戸時代の藍の文化に
つながりを感じたという板東さん。
自身が三重で行う藍染めを「伊勢藍」と
名付けることにしました。

《「着る薬」伊勢藍の効果効能》
完全オーガニックな灰汁発酵建てで染める「伊勢藍」は
抗菌、免疫アップ、鎮痛、止血、癒やしなど、
各検査機関でその効能が認められています。
当時、そんなエビデンスはありませんでしたが、
「洗わなくても匂わない」
「身体の調子が整う」
「着物が長持ちする」など、
昔の人々は、自身の身体で
それらの効能を感じていたんですね。
ファッションとして楽しむ現代の藍染めを否定はしません。
合成インディゴや化学建ての藍染めなど
多くの人が手軽に藍色を楽しめるのはとても良いことです。
それでも「うましくにから」は本物の「ジャパンブルー」に
こだわりたいと思います。
効率が良くなるのは良いことですが、
それが原因で本来の魅力が半減するのは
残念に感じますし、
なにより、ジャパンブルーと呼ばれる日本の文化
「灰汁発酵建て藍染め」が
残ってほしいと強く思っています。
もともと、時代の流れに逆らう人たちが大好きですし、
流行に関係なく自分の心地よい場所にいたいという
私の気質がそうさせるのでしょう。
もしかしたら、
私は商売人には向いていないのかも??(笑)
